最近、新しい金融商品が話題になっています。
それが「ノックアウトオプション」です。
ノックアウトオプションはIG証券とFOREX.com(フォレックス)の2つの業者で利用することができます。

このページでわかること

ノックアウトオプションとは

ノックアウトオプションはその名の通りオプション取引の一種であり、商品にはFXの他、株価指数やコモディティがあります。
取引内容はFX取引と大きな違いはありません。
ノックアウトオプションは発注する時に必ず、「ノックアウトレベル」(損切り幅)を設定することが特徴になっています。
ちょうど、FXにおける逆指値でのストップ注文のようなものです。

ノックアウトオプションの主なメリット

ノックアウトオプションのメリットとしては、主に以下の2つがあります。

1.資金効率の向上

ノックアウトオプションには、FXに設けられているようなレバレッジというシステムはありません。
ところが、レバレッジよりもさらに資金効率が向上します。
ノックアウトオプションにおけるオプション購入金額は以下の金額になります。

・オプション購入金額:(現在の為替価格-ノックアウトレベル)×通貨数+ノックアウトプレミアム(保証料)

仮に、米ドル/円の為替価格が110円0銭だった時に1万通貨のポジションを購入し、ノックアウトレベルを100銭に設定したとします。
ノックアウトプレミアムは200円です。この場合のオプションの購入金額は以下になります。

・オプション購入金額:(110円0銭-109円0銭)×1万通貨+200円=10,200円

仮に、FXで同じ条件の取引をすると、レバレッジを25倍にしても44,000円が必要です(110円×1万通貨÷25倍)。
つまり、同じ条件であっても、ノックアウトオプションはFXの約4分の1の資金で済みます。資金効率で言えば、約4倍にアップするということです(ノックアウトレベルが50銭の場合は約8倍)。

2.限定された損失額

ノックアウトオプションは注文の時点で損切り幅を決められるため、追証の心配が要らなくなります。
また、為替価格が急変したとしても、ノックアウトレベルが滑ることは無いため、想定以上の損失が出ません。ノックアウトレベルによって、為替価格が予測と反対方向に動いた場合は、自動的に設定した価格でロスカットされます。
つまり、損失額が限定されることになり、安心して利益を追求できます。

損切り幅がすでに決まっているため、その金額に取引ロット数(通貨数)を掛けた金額が、当該ポジションにおける最大損失額になります。
例えば、ノックアウトレベルが100銭の場合、ポジションの通貨数が1万通貨なら最大損失額は10,000円、10万通貨なら100,000円です。